石場文子 個展 @KUNST ARZT
石場文子は、日常生活で“無意識”に目にするシーンや
モノを“意識”させる試みを通して、
視覚、認識の問題を追求しているアーティストです。
前回の個展では、傘を実物大のシルクスクリーンで再現した
連作「かさ(2013)」を、ギャラリーへの階段の壁面から
ギャラリー内部へと続けて展示する試みでした。
本展では、一見、何の変哲もない日常空間を構成し、
あえてそこに溶け込むような色彩や文様を
シルクスクリーン化した平面作品を配置し、
鑑賞者の発見・気づきを通して、
ようやく見えていなかったモノが見えてくる試みです。
ご注目頂ければ幸いです。
(Kunst Arzt 岡本光博)
意識しているわけでもないのに、
ふっと目を引くものが多々あります。
それは誰かの服の模様だったり、
道に落ちているモノだったり様々ですが、
反射的に目がそれらに向きます。
その時は色だけが目に入り、
それには物質の厚みや重なり、
二次元三次元もありません。
色が目に入った後で、
厚みや重なりなど まわりが見えて、
そこでやっと服だと認識するのです。
何かが目を引き、それが○○だ と認識するまでの時間、
もしくは目に入った情報(色)とモノそのものに対して、
わたしは何かしらのズレを感じています。
そのズレとは一体何なのか、
そもそも人は何をもってモノをモノと見ているのか。
虚実の入った風景を提示することで
自分たちに見えているモノが何なのかを問いていきたいです。
石場文子
●会期
2015年7月7日(火)から12日(日)
12:00から19:00 (最終日17:00まで)
京都市東山区夷町155-7 2階
電話 090-9697-3786
12:00~19:00(最終日17:00まで)
月曜日休廊 ¥無料
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