木村秀樹 展『Period 2: Waterbird / Tulip』@ギャラリーノマル

Waterbird


木村秀樹-70年代の鮮烈なデビューから現在・未来に至る仕事。
現代版画を“超俯瞰”する計7回、3年間にわたるプロジェクト、
“Hideki Kimura: Project Periods 2015-2017”始動!

20代の頃から国際的な版画展に出品し多くの賞を受賞、
国際的に高い評価を獲得している、日本を代表する画家/版画家、木村秀樹。
特に70年代に制作された作品群は国内の主要美術館に収蔵されており、
ご覧になられた方も多いと思います。

  今回の個展は、3年をかけて計7回の会期(Period)で開催する
プロジェクトの第二弾となります。
このプロジェクトは、時代を越えてなお色褪せることのない魅力を
放ち続ける70年代初期の作品から最新作までを、系統立て俯瞰的に
ご覧いただくことで、木村の思索の遍歴をたどり、
その魅力に迫る試みとなります。

毎回、版画の新たな可能性を提示する新作を発表!
今回のプロジェクトでは、作品全体の中から11のシリーズを選び、
当時と同様ないしは類似のポジ/版を用いて、木村の現在の視点からの
新作シルクスクリーン作品を各ピリオドごとに制作、旧作と併せて展示します。
11枚の新作版画作品は、会期の終了時(2017年を予定)、
1冊のポートフォリオとして出版いたします。

なお、今回のプロジェクトでは、木村を古くから知る中谷至宏氏(美術評論)に3年間、
各回でナビケートをご担当いただき、客観的な視点からも木村の仕事の本質を探ります。

Period 2: Waterbird / Tulip
Period 2でのテーマは、<Waterbird / Tulip>。70年代のPencilシリーズ等で
得た評価に驕らず、80年代に入ってからも多様に制作テーマを展開していく中で、
一層異彩を放つシリーズです。ダブルイメージ・多義性をテーマとした同作品シリーズは、
シルクスクリーンプリントによる平面作品のほか、Waterbirdシリーズでは立体、
インスタレーションにも展開され、版表現の拡張を標榜する上でのターニング
ポイントとなりました。
今展では、当時の平面、立体作品を合わせて展示。また同イメージを用いての
新たな作品作りにも挑戦いたします。 
  

2015年9月12日(土)〜9月26日(土)  13:00〜19:00 日曜・祝日休廊
・オープニング・パーティー:9月5日(土) 18:00〜 無料
・関連イベント"Various Means−曖昧の海にただよう音"
:9月19日(土) open 19:00, start 19:30 -  ¥2,000.-

 

作家コメント

1972年から現在に至る制作の展開を、7回の展覧会を通じて紹介します。
私のこれまでの制作は、いくつかのシリーズの連続体/集合体と見なす事が
できるかもしれません。" Periods " は、それ等のシリーズを、時系列に則して、
合理的/回顧的に紹介する事を目指しますが、その事は逆に、各シリーズ間に、
技法的、素材的、内容的、時間的な、浸潤、交錯、反復といった、
分節化不可能性を再認識させる事になると想像しています。制作遍歴の中に、
別の違和を発見し、新たな展開に繋げる事、これが " Periods " に託した木村の課題です。



作家略歴
1948 京都市に生まれる
1974 京都市立芸術大学西洋画科専攻科修了
1988 MAXI GRAPHICA 設立
 
文化庁派遣在外研修員として米国(ペンシルバニア大学美術学部大学院)に留学 (〜’89)
1998 京都市立芸術大学 教授 (〜’14)
2004 ispa JAPAN 2004 国際版画シンポジウム実行委員長
2008 大学版画学会 会長 (〜'09)
主な展覧会歴・受賞歴
1974「第9回東京国際版画ビエンナーレ」東京国立近代美術館 / 京都国立近代美術館
 ※ 京都国立近代美術館賞受賞
1976「第5回英国国際版画ビエンナーレ」ブラッドフォード, イギリス ※ 買上賞受賞
1978「第7回クラコウ国際版画ビエンナーレ」クラコウ, ポーランド
1980「日本現代版画アメリカ展 “21人の版画家展”」クリーブランド美術館, オハイオ, アメリカ
1982「ビルバオ国際グラフィックアート展」ビルバオ, スペイン ※ 第2席受賞
1983「今日の作家シリーズ『木村秀樹近作展 ···水鳥は··· 』」大阪府立現代美術センター (個展)
1986「第9回英国国際版画ビエンナーレ」ブラッドフォード, イギリス
 ※ 国立ウェストミンスター銀行賞受賞
1987「第2回和歌山版画ビエンナーレ」和歌山県立近代美術館 ※ 大賞受賞
1988「MAXI GRAPHICA」京都市美術館
1989「ユーロパリア ジャパン 現代日本美術展」ベルギー王国ナミュール市立文化センター, ベルギー1992 公益信託タカシマヤ文化基金 新鋭作家奨励賞受賞
1995「戦後文化の軌跡」目黒区美術館, 東京
1999「半透明」京都市美術館 (個展)
2000「写真と美術の対話」東京国立近代美術館フィルムセンター, 東京
2001
「EXTENSION / MAXI GRAPHICA」京都市美術館
2002「現代・版 展」芸術の森美術館, 札幌
「Translucency 2nd」ノマルエディション/プロジェクトスペース, 大阪 (個展)
2004「HANGA 東西交流の波」東京芸術大学大学美術館, 東京
2006「表面の意志」京都市美術館
2008「MAXI GRAPHICA/Final Destinations」京都市美術館
 財団法人中信美術奨励基金 京都美術文化賞受賞
2009 京都府文化賞 功労賞受賞
「第21回京都美術文化賞 受賞記念展」京都文化博物館 
2010 イムラ・アートギャラリー, 京都 (個展)
2011 イムラ・アートギャラリー東京 (個展)
2012「Redefining the Multiple-13 Japanese Printmakers」
 テネシー大学付属Ewing Gallery 他、全米各地を巡回中
2014「Charcoal」京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA, 京都 (個展)
 「木村秀樹のいない木村秀樹展 Layering」ギャラリーノマル, 大阪
2015「半透明の皮膜による絵画」イムラ・アートギャラリー, 京都 (個展)
その他の活動
2000 自作の展開について発表, “Y2K国際版画シンポジウム” 台北, 台湾
2001 ミスティダッチシリーズについて発表,
  “Crossing Boundaries East-West Symposium in Print Art” ポートランド, アメリカ
2004 “ispa JAPAN 2004” 国際版画シンポジウム実行委員長,
  町田市立国際版画美術館 / 東京芸術大学
2007 Visiting Artistとして、レクチャーと現地制作, University of Calgary, カナダ
「関西現代版画史」編集委員 「MAXI GRAPHICA 版画という謎」執筆
2010「版画とコンピュータ」レクチャー, “The Futurity of Contemporary Printmaking”,
  シンポジウム, 國立台湾師範大学
2011「井田照一の版画展(京都国立近代美術館)カタログ」執筆
 PATinKyoto・京都版画トリエンナーレ, アドヴァイザー
2012 Sam Yates と共同企画, “Redefining the Multiple”,
  E-wing Gallery, The University of Tennessee
2013「阿波紙と版表現展2013」キュレーター
主なパブリック・コレクション
京都国立近代美術館 / 東京国立近代美術館 / 京都市美術館
京都市立芸術大学 / 和歌山県立近代美術館 / 徳島県立近代美術館
兵庫県立近代美術館 / 富山県立近代美術館 / 滋賀県立近代美術館
国立国際美術館, 大阪 / 町田市立国際版画美術館, 東京
ブラッドフォード市立美術館、博物館, ウエストヨークシャー, イギリス
大英博物館, ロンドン, イギリス / フィラデルフィア美術館, アメリカ
カルガリー大学付属ニックル美術館, カナダ / 國立台湾師範大学, 台北, 台湾



大阪市城東区永田3-5-22
電話 06-6964-2323
13:00~19:00 
日曜・祝日休廊 ¥無料



HIDEKI KIMURA works:1972-1990
木村秀樹
ノマルエディション
1990-10-01