美術館「えき」で開催中の、『琳派400年記念 
琳派からの道 神坂雪佳と山本太郎の仕事』に行ってきました。

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桃山後期から近代まで活躍した同じ表現手法を用いるひとつの流派で、
美術家や工芸家、その作品を「琳派」と呼ばれるわけですが、
近代と現代の琳派を比較し、京の地で琳派芸術を復興させた
神坂雪佳氏と山本太郎氏の展示となっています。
美術館で館内は撮影禁止なので印象が強かった作品を文章だけで
紹介させていただきます。
 
■宮崎家具蔵の『家具図案集』ですが、たいていこういう展示では
表紙だけとか、開いた1ページだけを見せてあるもんですが、
今回はバラバラにほどいて多数のページが見れるようになっていました。
 
■『花籠』という芸艸堂が所有する木版画の前には、それそっくりな
宮崎家具が所有する『焼桐花入』という花籠があります。
もちろん雪佳によるデザインなので問題は無いのですが、
版画に似た火器があるというのは随分後になってからわかったことらしく、
こうやって2つが並んで展示されるのは非常に稀なんだそうです。
 
■『嵐山三船祭』の『人物』『船一艘』『船二艘』の三景が
ずらりと並んで展示されているのですが、その全ての要素が入った絵が
一点あります。これはこの三景の元になる原画だということで、
まず展示されることもなかったという貴重な作品です。
 
■紋織窓掛図案『百花』。紋織窓掛って何や難しそうな名前ですが、
カーテンのことです。雪佳デザインを元に製織したもので、
左右に展示されていた左が図案、そして右が織り上げたカーテンでした。
デザインは忠実ですが、色は微妙に違います。
これは色褪せたのでもなく、織職人によるアレンジだそうで、
雪佳はそれについてあれこれ言わなかったのだそうです。
色々なカラーバージョンもあったと想像されます。
わずか数十色の彩糸のみを用いたとは思えない豪華な仕上がりです。
図案にはグリッド(マス目)が引かれているのはいいとして、
よく見ると上下左右に少し図案の一部がはみ出て描かれていました。
これ実は、1つの図案の単位になっていて、これ以上大きな製品に
なる場合のことを考えて、上下左右どこを延長しても図案が途切れず
続くようにデザインされているのです!複雑な模様なのにすごいです!
 
■『信号住之江図』は『住之江図』の中に信号が入っています。
実際に『住之江図』の版木が使用され、その上から新たに彫られた
信号機を刷られたというなんとも時代を越えた荒技です。
それにしても何で信号が…と思っていたら『信号と松』が
『信号を待つ』とかけたシャレなんだそう。
 
■『紅白紅白梅図屏風』。決して誤植ではなく紅白紅白です。
尾形光琳が描く『紅白梅図屏風』をモチーフにアレンジした作品ですが、
流水が白黒ではなく紅白になっています。そして源を見てみると…
コ…コカ…某清涼飲料水の缶!(笑)
 
■『マリオ&ルイージ図屏風』は今回の展覧会の顔にもなっている作品ですが、
俵屋宗達の『風神雷神図屏風』をモチーフにアレンジした作品です。
ちょっと違和感があるなと思ったら、トレードマークの大きな帽子が無く、
迫力を出すために長い髪を逆立てたそうです。
またノコノコ、パタパタ、プクプク、キラー等のサブキャラもドットで
描かれています。制作日数は47日かかったそうで、何と最初から描くところから
動画で撮影され、早送りで編集されたものが映像としても楽しめます。
 
お土産コーナーでは、図録やグッズはもちろん、『マリオ&ルイージ図屏風』や
『信号住之江図』の版画もエディション50で販売されています。
 
それにしても、山本太郎さん直々に作品解説をしていただいたのですが、
まぁ噺家かと思うくらい流暢だし、いちいちオチを付けられ、
非常にわかりやすくかつ楽しく鑑賞することができました♪(*^-^*)
会期は、11月29日まで。