蔵丘洞画廊さんで開催中の、土井沙織 展『カーテンの奥』に行ってきました。
何と言っても特徴的なのが、鳥や馬やなどの動物の目力。
エジプト文明の壁画をもイメージする神々しさを、
力強くわざと不格好に描くセンスは凄いです。
黒のエッヂや粗粗さから、写真では木版画や油絵のようにも思うかもしれませんが、
日本画である岩絵具を使用。
作品に適度な厚みももたせたいとのことから、木をノコギリで切って
パネルを作るところから始め、寒冷紗を貼って下地を作って削って…
という表面に見えない工程も数多く踏んでおられます。
明るくてもシブい色使い、黒でも濃淡が加減されているのも素敵です。

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ロベール・クートラスの生き方に感銘を受けたという土井さんは、
受験生時代に鍛えたとてつもないデッサン力を封印し、
自身のスタイルを極め続けるユニークな画家です。
大作が迎えてくれた前回の展示とは一転、今回の個展では110点にも
及ぶ作品が並び、観る者を飽きさせません。
山形県から出てこられていたので、運良く在廊時にお会いして
お話しすることができました。
会期中は無休なので、是非行ってみてください♪
会期は、12月12日(土)まで。

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今回も、カッティングステッカーのご依頼いただきありがとうございました。



【作家ステートメント】

動物も植物も空想上の生き物も、等しく友達だった、子供の頃。
世界の全てがわたしの味方だったあの感覚は、
今や遠いものになってしまった。

わたしが変わってしまったのか変わらざるを得なかったのか、
どちらにせよ失ってしまったと思っていた。

しかし、世界はずっとそこにあったのだ。
敵でも味方でもなく、美しくも醜くもなく、
ただそこにあるものだったのだ。

わたしの感情によって、見え方が変化していただけで。

世界は現実とも言い換えられる。
こちらの状態とは無関係に、厳然としてあるもの。
それは時に見たくないもので、受け入れがたいものでもあるが、
カーテンの奥にしまいこんだ感情とともに、
その全てを受け入れることができたらいいと願っている。
土井沙織


京都市中京区御池通寺町東入ル本能寺文化会館1階
電話 075-255-2232 
10:30~18:30 会期中無休 ¥無料



月刊美術2014年8月号
実業之日本社
2014-07-22