金村仁 展『Shadow Dance』@ギャラリーノマル【PRESS】

金村仁


固定化した、自己(制作者/鑑賞者)、物(作品)、空間の関係を、
単純な公式のようなものをある素材に当てはめることで、
変形させ脱することを目指しています。

その公式は出来るだけシンプルで当たり前であることが重要です。
回転させる、反射させる等のような簡潔さが私たちの感覚を超えた
何かを作り出すことではないかと考えています。

今回のプロジェクトでは「回転」と「反射」を作品を立ち上げる
為の公式としています。

「回転」では身体の形を回転させることでできた3DCGのデータを
3Dプリンタで出力しています。
回転することは「過去にいた自分」の虚像を延々と追い続ける行為です。
それは虚像と一体化する行為で自己を消滅させることのように私には
感じられます。

「反射」することも回転と同じく、映った自身の虚像、映し出す媒体、
そしてその媒体がある空間の中で、自分の虚像を追い続ける行為です。

反射を使ったプロジェクトでは現実と虚像の境を曖昧にするために
その媒体を用いてきました。
写真を素材に現実の建材であるタイルと類似した表面を作り
「そこに映り込む鑑賞者の虚像」と今までにその空間に存在したで
あろうと思われる人物の「虚像」が等価値に映るインスタレーション
によりそれは作品化されてきました。
それもまた回転と同じように虚像と一体化し自己を消滅させることで
あると感じています。

それらは単純ですが、人間にとってもっとも日常的である身体を、
非日常へと解放する手段なのではないかと考えます。
身体を『人間像/もの』であることから解放するために、
新たな物体へと変質させる抽象化システムを作る。
そのシステムにより自動的に立ち現れたそのような物体を量産し、
そしてあらゆる質を許容すること。

そこに空間と我々の関係を問い直す何かがあるかもしれません。

ー 金村仁



プロフィール

1969
京都に生まれる
1992
"90年代のアートシーン現代社会の縮図" なんばCITYシティーホール, 大阪
1994
"アート・ナウ '94" 兵庫県立近代美術館
1996
"VOCA 1996" 上野の森美術館, 東京
 
"シガアニュアル '96 Hand made objects" 滋賀県立近代美術館
1998
"INSIDE⇄OUTSIDE" アートスペース嵯峨, 京都
2001
京都府美術工芸新鋭選抜展, 京都文化博物館
 
"art in transit" ザ・パレスサイドホテル, 京都
2002
"Modest Youngs" ギャラリーヤマグチ, 大阪
 
"Stay with art~窓辺の緑~" HOTEL T'POINT, 大阪
2004
"Jun Koshino/Hitoshi Kanamura" ギャラリーヤマグチ, 大阪
2009
"Shoe box dioramas part1" mag:net Gallery, QuezonCity, フィリピン
 
"Shoe box dioramas part2" West Gallery, Quezon City, フィリピン
2010
"SIREN’S HALL" Mo-Space, Taguig, Philippines
2014
"Value added - フロクノミリョク" O Gallery eyes, 大阪
2015
Visiting Artistとして、ニューヨーク州立大学 アルバニー校に滞在
 
Contemporary Artists Center at Woodside, ニューヨーク, アメリカ
 
"Jahresgaben 2015:Art - Can" ギャラリーノマル, 大阪


●会期
2016年3月19日(土)~4月16日(土)
13:00~19:00


●会場
大阪市城東区永田3-5-22
電話 06-6964-2323
13:00~19:00 
日曜・祝日休廊 ¥無料