黒宮菜菜・水田寛・中井敦子 展『3人の絵』@同時代ギャラリー

3人の絵


3人の絵
今回集まった3人の画家は、探せばそれなりの共通点がありそうですが、
作家として経験を積んできたぶん、固有の持ち味もまた濃度を増しています。
それゆえ、本展覧会では、3人の絵の響き合いではなく、各自の取り組みを
ありのままに会場で展開させることに重点を置きます。
それぞれの色を呈する「3人の絵」がそこに在るということについて、
この展覧会を通じて考えてみたいと思います。



黒宮菜菜 KUROMIYA Nana
1980  東京都生まれ
2009  京都市立芸術大学大学院美術研究科修士修了
2012  京都市立芸術大学大学院美術研究科博士満退
2015  京都市立芸術大学・博士(芸術学)学位取得
<個展>
2015  トーキョーワンダーウォール都庁2014  (東京都庁/東京)
2010  黒宮菜菜展-流彩の幻景-  (INAXギャラリー2/東京)
<グループ展>
2014  トーキョーワンダーウォール公募2014  (東京都現代美術館/東京)
2012  極並佑・黒宮菜菜・三好彩 展   (渋谷ヒカリエ 8/CUBE 1,2,3/東京) 
          ACG eyes 5:Four Paintings (アートコートギャラリー/大阪)
2009  ART AWARD TOKYO 2009 (行幸地下ギャラリー/東京) (同 ’07)
<賞歴>
2014年 トーキョーワンダーウォール賞

絵具を滲ませ絵を描くことは、自分の描写痕跡を不鮮明にしていく作業だ。
描いた枠以上に広がり輪郭線もストロークも曖昧にしてしまう。
更に、作家の描写行為における主客をも不確かなものにしていくのが
滲みの性質である。定まらないもの、朧げなもの。
それらを描くために用いている。(黒宮)



1982 大阪府生まれ
2006 京都市立芸術大学美術学部卒業
2008 京都市立芸術大学大学院美術研究科修了
<個展>
2016 腰を折られた話たち (ギャラリー恵風/京都)
2015 やわらかいしかく (MEM/東京)
中断と再開 (アートコートギャラリー/大阪)
ぬかるみのたくらみ (同時代ギャラリー/京都)
<グループ展>
2016 Dribble (2kwギャラリー/大阪)
2013 日本の絵画の50年 (和歌山県立近代美術館/和歌山)
2011 VOCA展 2011 現代美術の展望-新しい平面の作家たち (上野の森美術館/東京) 
2010 MOTアニュアル2010「装飾」 (東京都現代美術館/東京)

パレットの絵具の硬化を防ぐ為にラップをかけて置いていた所、
放置しすぎたためラップがへばりついてしまい、
無理矢理はがしたところ奇妙な模様ができている。
そうした予想外の出来事を含んだミスを応用するのがわたしの
作品作りかもしれません。(水田)



中井 敦子 NAKAI Atsuko
1979  大阪府生まれ
2005  京都市立芸術大学美術学油画専攻卒業
<個展>
2005  ギャラリー和こころ(京都)
2006  ギャラリーアンテナ(京都)
2011 2012  ギャラリーモーニング京都
2015  橘画廊(大阪) (同 ’12、’13 )
  ギャラリーデンmym(京都)
<グループ展、アートフェア>
2007  現世美術館展(建仁寺/京都)
2010  プレゼントスピリット2010 (ギャラリーモーニング/京都)
2013  神戸アートマルシェ
2014  アート名古屋
ACAS香港

これまで自画像を中心に絵を描いてきました。
「自分を見つめるなかで、何が見えているのか、何を見ることができるのか」
を糸口に制作し、その時々で作品は姿を変えてゆきます。
最も狭いところから、広がりたいと願って。(中井)


●会期
2016年3月15日(火)~3月20日(日)
12:00〜19:00(最終日は18:00迄)


●会場
京都市中京区三条通御幸町角 1928ビル1F
TEL/FAX 075-256-6155
12:00〜19:00
休廊:月曜日(祭日の場合は開廊)

地下鉄東西線市役所前駅 ZEST8番出口から南へ徒歩4分
阪急四条河原町駅10番出口から一筋西を北に徒歩8分
京都三条駅6番出口から西へ徒歩6分