井上有一展@蔵丘洞画廊


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無名の個性的な芸術家に魅せられ、彼らを世に出すことが
時代を創ることと信じ、40年に亘り応援してきました。

一方美術の歴史深い此の地では画壇のヒエラルキー、
権威を重んじた時代が長く、画廊は両極端の分野を取り扱いながら、
プライマリーな彼等も同じ土俵に居て、私たちの将来へと
繋がっていることを示すという運営でありました。

美術の分野に拘らないで、作家本位で扱うようにしていましたが、
当初から所謂教育的な”書道”分野には興味を持てず、
対して前衛的な有一の仕事は目に焼きつくものがありました。
しかし彼との関わりは遠いままでした。

油彩画家で知られる須田剋太は曹洞宗の道元の教えに学び、
有一の親友でした。
彼は画家としてだけでなく書も同根とした人で、
剋太作品のコレクションを通じ、徐々に有一作品と
縁が出来るようになりました。

また近年ふとした縁から有一作品との本格的な出会いが
生まれたことで、コレクションが叶い、画廊40年の節目
ということで、既成概念にとらわれない美術の発見を紹介
してきた姿勢に沿うものとして有一再考の狼煙を上げることにしました。

無名の書道家が、前衛というひとつの時代の象徴となり、
歴史を創ると云うことが起こるのが美術の世界です。
此を世界の遺産とする行為に、今を生きる私たちがコレクターと
共に関わることに幸せを感じます。

 
■会期:2016年4月2日(土)~4月23日(土)
会期中は無休
10:30〜18:30

■会場:蔵丘洞画廊 
京都市中京区御池通寺町東入ル本能寺文化会館1階
電話 075-255-2232 
10:30~18:30 ¥無料