島本了多『生前葬』@eitoeiko

島本


島本了多は個人また共同名義により岡本太郎現代芸術賞展に4度入選し、絵画や陶芸、写真、立体、パフォーマンスなど様々なメディアを用いた作品を発表しています。 また廃棄された学生の作品を拾い、仮題をつけて再利用するなど、新たな視点から新しい価値を生み出す試みを実践しています。
昨年青森県立美術館で開催された「化け物」展では、作家自身が意味を知らない言葉を集め、百体の妖怪としてあらわす「しらない言葉の百鬼夜行 その弐」や、美術界で生き残る作家の意思を示した「サバイバー」など、異形の姿をもった作品が注目されました。 その他、将来自身の頭が薄くなったときのための髪型集「頭鑑」や「絆創膏の男」「体の器」など、自己形成と他者との境界をテーマに扱う身体を素材にした作品を制作しています。
島本が強い影響を受けた現代美術家、荒川修作は不死を目指しましたが、島本も同様に生命の終焉という運命を克服し、超克する試みとして今回の個展「生前葬」をとらえています。 葬儀は死者のために行われるものであり、一度死んでしまった人間は俗世から切り離され、死を考える必要がない。とすれば、生前葬は不死のための儀式となり得るのではないか。 本展では自身の葬儀にふさわしいこれまでの作品のほか、身体を用いた「毛の筆」「俺の汚染水」など新作をもって臨みます。この機会にぜひご高覧ください。

Ryohta Shimamoto, My Contaminated Water, 2016
島本了多(しまもと・りょうた)
1986年 東京生まれ
2009年 多摩美術大学工芸学科卒業
2009年 第12回TARO賞展(入選・中島敦との共作)
2010年 第13回TARO賞展(入選)
2011年 第14回TARO賞展(入選)
2012年 第15回TARO賞展(入選・山本貴大との共作)
2012年 3331アンデパンダン展(クワクボリョウタ賞受賞)
2014年 ランゲルハンスの器(グループ展 eitoeiko)
2015年 化け物展(青森県立美術館)
2015年 TRANS ARTS TOKYO
現在東京窯志舎にて制作


●会期
2016年5月14日(土)~6月11日(土)


●会場
東京都新宿区矢来町32-2