宇加治志帆 個展『Reading everyday』@KOUSAGISHA GALLERY


宇加治志帆


本展は、美術作家 宇加治志帆による4度目の個展となります。
作品を「自らを映す鏡」と考える宇加治は、
自らの生きかたと作品との関係を見つめながら、
平面を中心とした作品を展開してきましたが、
近年では、人が身につけるアクセサリーや衣服、
また、生活を行う場としての住居におけるインテリアなどが、
それを用いる個人にとっての
表現ツールとしての役割を持ちうることにも着目し、
活動の場を広げています。

 “Reading everyday”と題された本展では、
「生きかた」のより細部へと目を向け、
「人生を構成する一日一日」を動機とした作品を展開しようとしています。
 「その日食べたもの、身につけた心地よい組み合わせの衣服、
大切な人と交わした会話、よい音楽や文学にふれたこと、そういった、
『私』を構成してきたさまざまな細部は、ともすると
簡単に日々の隙間を零れ落ちていってしまう。それらのかけらを拾い集めて、
『私の中にあるもの』を大切にする生きかた、表現のしかたをしていきたい、
と考えるようになりました。」
 日常のさまざまな瞬間から「美」を掬い取り、作品に結晶させようとする作家の、
新たな歩みをご高覧いただけますと幸いです。

 尚、本展では、宇加治志帆によるジュエリーブランド”Fool’s journey”の
アクセサリーの展示販売も行われます。
作家による手描きのペイント生地と天然石等を組み合わせた、一点一点を
美術作品のように鑑賞し身につけることのできるアクセサリーの世界も、
合わせてお楽しみください。


1998年 京都市立芸術大学美術学部美術科フレスコ画専攻卒業
美術作家、アクセサリーブランド ”Fool’s journey” デザイナー、
また、音楽活動も行う。
2006年作業療法士の国家資格を取得。「表現すること」と
「生きること」との関係を模索しつつ、大阪府にて活動中。
2016年、HOTEL ANTEROOM KYOTOの増床リニューアルオープンに伴い、
コンセプトルーム666号室の内装全てにおけるプロデュースと作品設置を行う。


●会期
2016年11月2日(水)~2016年12月5日(月)
12:00~19:00
月・火 休
※11月6日(日):close
12月5日(月):open
11月27日(日)と12月3日(土)は
ライブイベントのため16:30まで 

●会場
〒606-8416 京都市左京区浄土寺上馬場町113 木のビル