須藤絢乃 個展『てりはのいばら』@芦屋市谷崎潤一郎記念館


てりはのいばら


  谷崎潤一郎の代表作である「細雪」。
作中に登場する蒔岡姉妹をモチーフにした須藤絢乃の新作
セルフポートレートの個展を開催いたします。
作品中にはかつて谷崎が実際に住んでいた打出の家(富田砕花旧居)や、
愛用の家具たちをご覧いただけます。 衣装は、船場をルーツに持つ
須藤の祖母が大切にしてきた着物や小物を用いています。
大阪・阪神間で育った須藤が「細雪」を通して見た阪神間モダニズム、
そして 近代の女性像を自らが被写体になり、体現してゆく作品となっております。
どうぞお楽しみください。

  てりはのいばら・・・日本に分布する野生のバラ。照葉野茨。


◎アーティストトーク
「船場文化の今昔と現代の阪神間文化」
日  時: 2016年11月13日(日)14:00~16:00
会  場: 芦屋市谷崎潤一郎記念館 講義室
定  員: 30人(予約優先)
料  金: 1000円(入館料、お茶、お土産込み)
ゲスト : 小川セツ、正木寛子
前半は、大阪堀江新地最後の検番の元女将であり、また作者の祖母でもある、
小川セツを迎えて「細雪」の時代の船場文化の話を聞きながら、
祖母の元に育ち後に阪神間に移り住み青春時代を過ごした作者、
須藤絢乃が肌身で感じた現代に生きる阪神間文化についてお話します。
貴重な、「堀江盆唄」の三味線演奏もあり、後半は、今作でヘア、
メイクと着付けを担当した正木寛子を交えて「てりはのいばら」制作にまつわる、
衣装や撮影背景のお話を致します。お誘いあわせの上どうぞご参加ください。

小川セツ:昭和3年大阪市西区堀江に生まれる(四姉妹の次女)。
船場生まれの父が明治43年に創業したお茶屋(呼揚、貸座敷業)
小川家(おがわや) の元で、3歳から日舞、長唄を始めその後三味線、
太鼓等一通りの芸事を身につけ日舞は名取、小唄は師範、短期間ではあるが、
国民学校の教鞭を執る。
昭和20年空襲で焼けた小川家を戦後母親と共に復興、二代目を次ぐ。
昭和42年、小川席名で検番を開業、新町に小川家再開、50年代には、
桂米朝、桂子米朝、大村昆、夢路いとしこいし、中村雁治郎、坂田藤十郎等々
上方芸人が通い詰めた。

■トークショーのお問い合わせ・申込み:

芦屋市谷崎潤一郎記念館
TEL 0797-23-5852  FAX 0797-38-3244


●会期
2016年11月9日(水)~12月10日(土)
10:00~17:00(入館は16:30まで、最終日15:00まで)

●会場
芦屋市谷崎潤一郎記念館 ロビーギャラリー
 
入館料 一般400円 大・高生300円 中・小生無料
 ※団体料金(20人以上)は2割引き
 ※65歳以上および身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、
  療育手帳をお持ちの方、並びにその介護者1名は半額
休館日 月曜日