関根伸夫 展『空相-皮膚』@YOD Gallery


関根伸夫 空相ー皮膚
  「空相-皮膚 63」 2016 101.6x 81.3cm 
  アクリル、キャンバス、木枠、合板


関根は「もの派」ムーブメントの原点として位置づけられる
「位相−大地」制作以降、様々な絵画、彫刻作品を生み出し、
ロサンゼルスに拠点を移した現在も精力的に制作を続けています。
関根の作品の根底には「位相幾何学の空間認識」が存在します。
1978年に発表された「位相絵画」シリーズでは絵画を
「厚みを持たない連続した皮膜」として捉え直し、その全てが
連続する空間的なものであり、個々の絵画はその断面、
すなわち一つの相に過ぎないことを提示しました。
本展では近年関根が制作する新作「空相ー皮膚」シリーズを
発表いたします。

  『「空相」というタイトルはPhaseが開かれているとの意味で、
相が無限定で広く開らかれ、まったく自由で束縛がないことである。』
と関根は言います。
「空相ー皮膚」の制作過程は紙に水気を与えた柔軟にした上で破り、
引っかき、切り貼りし、乾燥させ、その行為を金箔、黒鉛などの
表面処理により正確に捉えていく初期の「位相絵画」と似ていますが、
紙の代わりにキャンバスを用いることでより作家によるコントロール
から離れ、作家の行為と素材の動きがより近いものになります。
従って「空相ー皮膚」は空間認識を視覚から体感、そして精神的な
領域にまで展開するのみでなく、絵画そのものがより柔軟性と伸縮性を
帯びた相となり、より開かれた領域へと鑑賞者を導くのではないでしょうか。



関根伸夫(Nobuo Sekine)

1942年 埼玉県生まれ。
1968年、多摩美術大学大学院油絵研究科卒業。
同年、神戸須磨離宮公園現代日本野外彫刻展で、「位相-大地」を発表、
もの派誕生のきっかけとなる。
1970年ヴェネチア・ビエンナーレで「空相」を発表、以後ヨーロッパで制作活動を行う。
1973年、環境美術研究所設立。現在に至るまでパブリック・スペースを中心に
ランドスケープ、モニュメント、位相絵画を制作。現在もロザンゼルスに拠点を移し
制作を続ける。
個展は2003年の川越市立美術館の個展など1969年以来国内外で多数開催。
近年のグループ展は2002年韓国釜山ビエンナーレ、2004年 A Secret of History of Clay展
(テイト美術館リバプール)、2005年もの派-再考(国立国際美術館)、
2012年Tokyo 1955-1970: A New Avant-Garde(ニューヨーク近代美術館)等。
作品は各国の美術館に多数収蔵
 

●会期
2017年2月18日(土)~ 3月11日(土)
レセプション|1月16日(土)18:00~

入場無料

●会場
大阪市北区西天満4-9-15  第一神明ビル1階
営業時間 :12:00~19:00
閉廊日:日・月曜日
TEL: 06-6364-0775


SEKINE―A message from Environment Art Studio
関根 伸夫
プロセスアーキテクチュア
1992-06


関根伸夫
ゆりあぺむぺる工房
1978-07


位相-大地1
関根 伸夫


位相-大地2
関根 伸夫