植松奎二  個展『見えない重力 Invisible Gravity』@ギャラリーノマル


国内外での評価が目覚ましい植松奎二、
待望の3年ぶりとなるギャラリーノマルでの個展。

今展では木材とロープのみで構成された迫力あるインスタレーションと、
10mもの長さとなるドローイング作品を中心に、植松が長年追求している
「重力」を視覚化した彫刻・ドローイング作品を通して、“知覚を超えた
発見の場”をご覧いただけます。 

2013年の中原悌二郎賞受賞以降、2014年にニューヨーク近代美術館への
作品収蔵、2015年韓国での大規模な個展の開催、昨年にはテートモダン
でのグループ展参加をはじめ、ロンドン、パリ、デュッセルドルフでの
個展など、この数年来、海外での評価がさらに高まっています。

 

植松奎二


世界の構造、存在、関係をよりあらわに見えるようにして何かを発見したい、
見えないものを見えるようにしたいといつも思いながら制作してきた。
それは、ときには物と物との間にある重力、引力といった目に見えない
普遍的な力への関心であったり、根源的なものと宇宙的な力への素朴な
関心である。そして自然や地球、宇宙といったものに囲まれている、
人間の存在に対する問いかけである。 

今回の個展のテーマは「目に見えない重力・Invisible Gravity」。
ー 僕達の感覚の根底には無意識のうちに重力感覚があるー
目に見えない重力、引力を目で確かめることの出来る重力のかたちの
場がつくられる。
重力の場から地球と宇宙、自然と人間の存在に関わる関係を示すような、
小さな宇宙空間を画廊の中に創り出すことを考えている。
  我々は重力、引力がなければこの地球上に存在出来ないように、
宇宙も、太陽と地球も、星と星も目に見えない大きな重力場によって
存在を決定づけられている。
重力こそこの世界に、宇宙にとって最大の拘束条件であり、それは世界の
方向性の軸と、構成軸としての垂直と水平を表わす。
  「目に見えない重力・Invisible Gravity」の個展会場では、私達の
持っている常識的な視覚を覆し、知覚を超えた発見の場を空間の中につくり
出すことが出来ると思っている。

植松奎二 Keiji Uematsu


●会期
2017年5月13日(土)~6月10日(土)
13:00~19:00

★オープニングパーティー   5月13日 18:00~


●会場
大阪市城東区永田3-5-22
電話 06-6964-2323
13:00~19:00 
日曜・祝日休廊 ¥無料



Keiji Uematsu - 1969-1991
植松 奎二
ノマルエディション
1991-10-01