唐仁原希・𠮷田芙希子 展『Septile』@@KCUA2


唐仁原希 吉田芙希子 Septile


自らの内面と純粋に対峙し、それをエネルギーに作品を制作する唐仁原、
𠮷田の二人が、個人の唯一性が希薄になっている現代社会において、
作家が個人として社会との関わりを求め、また、その関係性を探り、
個人のあり方を提示します。


𠮷田芙希子さんの作品は、お互いが学生だった頃から気になっていて、
「憧れ」を動力源に真摯に制作する彼女に大変共感していました。
作品から感じられる特有の美意識や古典への郷愁、イリュージョンへの陶酔。
作品のビジュアルはまったく違うように見えますが、私たちを突き動かす
ものはどこか似ているものがあるような気がします。
そして昨年、共同スタジオと職場が同じになったことをきっかけに意気投合し、
今回の二人展を実現するに至りました。

ここ数年、自分自身の内面の変化に戸惑いつつ、新たな予兆のようなものを
感じています。それを表現するべく、本展では実験的な作品を多く展示します。




唐仁原希さんは予てから憧れの先輩でした。お互いの共通点を挙げるとすると、
“力わざが得意”という印象です。また、二人とも大きな作品を好んで制作しています。
唐仁原さんは舞台装置のような作品を、私は室内装飾的作品を作りたいと考えて
いるという点にも、重なり合う部分があるようです。

私の作品のテーマは“私の理想の男性像”です。私にとってその存在は、実際いたら
直視できない、いや、でも(いるかもしれない)まさか(いるわけないよね)、
いや絶対いてくれてたまるか、という感じのものです。
本展での展示作品は、表面にこそ見えにくいですが、いろんな方に助けていただき
ながら、新しい制作方法に挑戦したものです。ぜひ足を運んでいただければ幸いです。



●会期
2017年8月5日(土)~8月20日(日)
11:00~19:00(最終入場は18:30まで)
8月14日(月)休廊
無料
 

●会場
〒604-0052 京都市中京区御池押油小路町238-1
電話:075-253-1509
地下鉄「二条城前」駅(2番出口)徒歩約3分、市バス・
京都バス「堀川御池」バス停下車すぐ