Andrew Curry 個展『At The Borders of Nothingness』@DIGINNER GALLERY


Andrew Curry


‘見渡せば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮れ’

藤原定家(1162~1241年)によるこの和歌は、力強いイメージが目に浮かぶ。
本展示会の目的はそうした感情を可視化することにある。写真は日本か香港
にて撮影されたものであり、どちらも非常に密度の高い国であるが、
そうした状況下でこの和歌と対になる風景を探し出すという挑戦は面白いものだ。
思うに、混沌とした環境の中で、それらの静かで思慮深い瞬間を、
ただ捉えるだけでなく取り込むチャンスが毎秒何千回もある。 そうした
瞬間はいつも行動しているときとしないときの間の無の境界にある。
そうした気づきは、密集した都市に住む時に感じられる息苦しさの解毒剤
になりうるのだ。

 


被写体をあるがままに捉え、その静けさ、そして思慮深く
哀愁漂う雰囲気をカメラに収める。
アメリカ・フロリダ州にあるビーチタウンで育ち、長年スケートボーダー
として過ごしてきたAndrewは、スケートボードに関わってきたことが
写真への目を肥やす糧 となったと考えている。
「スケートボーダーは常に周囲を見て、対象物を捉えなおし、自分に
取り込みます。その場その場で対象物が持ちうる可能性をいつも模索しています。」
写真もそれと同じだと思っている。父親が70年代に日本で購入した
Pentax MEを譲り受け、現在はフィルムとデジタル・カメラの両方を
使いこなしている。



●会期
2017年8月5日(土)~8月20日(日)
12:00~20:00(最終日は〜17:00)

●会場
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-11-2
TEL  03-6421-1517