大槻香奈キュレーション『揺らぎの中のせいとし展』@創治朗


揺らぎの中のせいとし展


2015年末以降、自身の作風のいわば深淵部分の掘り下げを続ける
大槻ですが、その中で弊廊での 『神なき世界のおまもり』 などでは
<空虚の発見>以降のテーマが探求されてきました。

今回のグループ展では、このようなテーマとも呼応する部分を持ち、
また、大槻と同じく、イラストレーション分野も同時に手掛けており、
その文法を美術作品(絵画)に移植・転用・再編成している作風を
持つ作家を集めました。

タイトルである 『せいとし』 の語は、「生」「性」「都市」「と死」
など、複数のミーニングを平仮名表記の中に忍ばせています。

これまで大槻が展開してきた自身の世界観、その中で表現されている
『せいとし』 が今展では他の5名の作家とどのように交錯し共鳴する
のかをぜひご覧ください。


【出展作家】

誰も知る人のいない人混みの中で、個人のアイデンティティーを
必要とされずにただ「多数の中の一人」となる時の孤独感、
他人を見るように自分を見ているような感覚、それと同時に感じる
安らぎや解放感を駅や電車を描いた作品で表現する。
 
1984年生まれ。東京と京都を拠点に活動する美術作家。
2007 年 より活動をスタートし、国内外問わず様々な展覧会に参加。
現代日本を「蛹」的に捉え、そこで生まれゆくものと死に ゆくもの、
またそれらを内包する世界の姿を客観的視点で 描く事を試みている。
代表的シリーズであるアクリルで描かれた少女のポート レートを
はじめ、抽象的表現、立体、イラストレーション など、年々表現の
幅を広げている。
1983年3月16日生 京都出身
2006年成安造形大学造形学部デザイン学科イラストレーションクラス卒業
 
虹は無数の水滴によって形成されている。
あるいは「ゆく川の絶えずしてしかも元の水にあらず」(鴨長明『方丈記』)
とあるように、川を形成している水は流れ続けている。
世界もそれと同じだと思う。生き死にを繰り返して、維持形成されている。
その上で、私も意識や自我をもっているが、世界という現象を維持する
ために生まれては消えていく、虹を形成する水滴みたいな存在だと思う。
それが悲しいということではなく、ただただそうだと感じている。

平成元年8月7日、静岡県旧清水市うまれ 東京都在住。
イラストレーター。信念を持っている事を感じさせるビジュアルの青少年を描く。
その他にプロダクトデザイン(性的殺意)やトークライブなど、イラストレーション
以外の方法での表現方法につい て常に研究し発表している。
1992年2月5日生まれ 東京都在住
専門学校在学中からフリーイラストレーターとして活動
1996年生まれ、京都府出身。
嵯峨美術大学短期大学部コミックアート分野在学中。
自身の考えている夢と現実が融合した世界観を舞台に、
その世界の情景やキャラクターそのものを、主にマゼンタの色調で描いている。



●会期
2017年8月11(金)~9月2日(土) 
12:00~19:00
休廊日: 日・月 

レセプションパーティー:8月11日(金) 19:00~


●会場
兵庫県伊丹市中央6丁目1‐33  中本ビル2F
(阪急伊丹駅より徒歩約6分・JR伊丹駅より徒歩約9分)
Tel:072-773-3910