明神睦美 展『極薄のガラスがすり抜ける』@Shonandai Gallery


明神睦美 展 極薄のガラスがすり抜ける
    《hedge》 oil on canvas 33.3×24.2cm

私は毎朝、その日見た夢の内容とそれに影響を与えたと思われる
過去の出来事をノートに記録しています。
書き溜めた夢日記の内容からモチーフを選び出し、倒錯的な
絵画空間を作っています。
夢研究の第一人者アラン・ホブソン氏は自身の著書で、
“夢とは健常な精神倒錯である”と語っており、
彼の研究によると夢を見ている脳の状態は、
精神疾患や薬によって錯乱を起こしている脳と反応が
全く同じなのだそうです。
睡眠中の自分は狂乱の中におり、まるで他人の判断基準で
動いていたかのように日常では考えられないことをし、
有り得ないものを見ます。
 私にとって夢とは、ユングやフロイトの提唱したような
自己の抑圧された欲求を示すものではなく、現実での
記憶を自分の意思を反映させず混沌としたストーリーに
作り変える装置という位置付けになります。
夢は一般にごく個人的体験として内省に繋げられがちですが、
自分の価値観や判断が通用せずただ経験した出来事を脳内の
電気信号によってランダムに拾われ映写されるという点では
むしろ、社会の中の自分の姿を客体的に写し出す鏡と言えるでしょう。
日々を観察し蒐集することは私の輪郭を形作り、過去から
一続きの現実世界に生きていることを確信させてくれます。
そして、夢自体が私にとってはエスキースになります。
夢を文章や絵で脳に記録し直すことによって生じる「夢見状態」
と「覚醒状態」の意識の相互作用性、またその操作を繰り返すことで
現実認識の度合いを変えることはできるのかということを、
自分に課す長期的な実験と作品制作を重ねることによって
観察していきます。
          明神睦美


●会期
2018年6月13日(水)〜6月21日(木)
12:00〜19:00(最終日は〜17:00)※会期中無休

★レセプション 6月13日(水) 17:00〜

●会場
〒106-0032
東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル3F
TEL·FAX 03-3403-0103
12:00-19:00(最終日は17:00まで) 会期中無休 
地下鉄( 日比谷線. 千代田線. 大江戸線 ) 徒歩約3~5分