三尾あすか・あづち 双子の姉妹展2018『MEMENTO MORI』
@熊谷榧つけちギャラリー

【三尾あすか・あづち 公式サイト】
@熊谷榧つけちギャラリー

小さい頃から絵を描いてきた。
付知の草花に触れ、石ころや木の枝に絵を描いたり、
自由に感じてきたモノを絵にしてきた。
自由に感じてきたモノを絵にしてきた。
その手段を教えてくれたのは両親である。
私たちの表現方法はこの場所で生まれたのだ。
メメントモリ———。
父が亡くなった時に感じた言葉。
死を想え。自分らしく生きなさい。
今、私達は精一杯生きているだろうか?
生きることは苦しみや悲しみもあるが喜びや楽しみも沢山ある。
私達はもっと生きている事を実感し、今を楽しむべきだ。
父はやりたい事をやってきた人だった。
それなりに苦労は沢山あったと思う。
でも精一杯自分のやりたい事をしてきた父の姿はかっこよかった。
現実を受け入れながら今を楽しむこと。
父への想い。
生と死。
色々な想いを巡らせながらキャンバスに向き合った。
メメントモリは今を生き抜く父からのメッセージだ。
【三尾あすか・あづち 公式サイト】
●会期
2018年6月29日〜9月30日 期間内の金土日祝のみ
9:30~17:00(入館受付は〜16:30)
9:30~17:00(入館受付は〜16:30)
岐阜県中津川市付知町4956-52(アートピア付知交芸プラザ内)
TEL 0573-82-4911
コメント
コメント一覧 (1)
物心がついた時から「作る」という環境に恵まれて制作を続けてきたが、昨年の夏、最愛のお父さんが他界された。
精一杯生きるということを教えてくれたお父さんの死は、苦しみや悲しみよりも「死を想え。自分らしく生きなさい。」というメッセージを感じたという。
それまでは死ぬというイメージは怖いというだけだったが、生と死は相対することではなく、生の延長に死があると考えると、いまを精一杯生きることに意識がいき、死を想うということ。つまりタイトルにある『MEMENTO MORI』がそうだ。
彼女たちは交換日記のように1つの作品を描いては渡してを繰り返し、描かれた部分が消されることもあり偶然性の間が生み出し作品が完成するというスタイル。以前から可愛いドクロやオバケがモチーフになっていたが、お父さんの死以降は意味合いが異なってみえる。
絵具やオイルパステルや鉛筆など技法には捉われず、新作では生前のお父さんや幼少期の自身たちの写真をコラージュした作品もあり、一緒に過ごした年月や父への想いが詰め込まれているようで、お話してくれたあすかさんの言葉は強かった。