オーガフミヒロ 個展 『-TEN-』@ギャラリーかわにし


こころのこり
   「こころのこり」


孤独は作家の宝だと以前にも記したことがあります。
これまで、オーガさんの良いなと思わせる作品は、
彼が孤独の限界状況に置かれたところで生まれていたように思います。
が、これは鑑賞者側の勝手な言い分でした。
体調不良、経済的貧困などで作家が気分的に落ち込んだときが
名作を生み出す条件であるなら、作家というものは浮かばれません。
作家個人の狭溢な感情で描こうとすればするほどいずれ本人が
壊れてしまうのは目に見えています。
オーガさんの関東生活は経済的にはもちろん多くの画壇関係者との
格闘の10年だったと思います。
しかし、その状況下でも決して屈することなく、作家としての矜持を
保たれたのは、彼が、生まれながらにして恵まれたプロの資質を有していたからです。
今展では地に足がつきかけた成果が客観的に見られるかどうか、
皆様方にはぜひともご覧頂きたくご案内申し上げます。

ギャラリーかわにし 塩出 洽


【作家在廊日】
22日、23日、24日

作家公式サイト


●会期
2018年9月20日(木)~9月30日(日)
10:00〜19:00

●会場
793-0030 愛媛県西条市大町1639-2
Tel:0897-55-5768