桃田有加里 個展『Static』@イムラアートギャラリー京都


The remains 桃田有加里
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The remains≫ /532×458(mm) Acrylic and oil on panel and canvas/2018
     

かねてより、私は絵画の中に存在する"時間の静止" に興味をそそられていました。
絵画はいにしえより時代の記憶や描き手のまなざしを保存するためのうつわとして
存在し、私はそれらの作品と対峙していると、時間が凝縮して投影されて
いるように感じるからです。

キャンバスの中の"時間の静止" を絵として視覚化したいと考えたとき、
動的なモチーフをキャンバスという静止した画面の中に描くという
対照的な存在の交差によって、画面の中の"時間の静止" を際立たせる
ことを試みました。
私の作品の中では、流動的な絵具や記憶は動的なイメージであり、
キャンバス自体は静的なモチーフとしてそこに表現しています。
なぜ私が記憶を動的な存在として捉えているかというと、記憶は、
時間の流れと共に、現実と先入観の断片が合流して重なり合いながら
作り上げられる人工的な世界であり、整合化され、ひとりひとり
固有の記憶となると考えているからです。
つまり、人間の記憶が水気を切るざるのように穴だらけであり、
脳裏で変化し続けていると考えて
いることに起因します。

私は絵画の中の"時間の静止" をキャンバス上に描き出し、
可視化させたいと思います。
それにより、人間という一つのゆっくりと進化し成長する生命が、
現代のスピードや効率を優先する社会にいる中で、知らず知らずのうちに
落としてしまった時間や密度を、私は絵を通じて拾っていきたいと思うからです。
                                               桃田有加里


桃田有加里(ももだゆかり)
1987 奈良県生まれ
2011 京都造形芸術大学卒業
2011 ~ 2013 佐藤国際文化育英財団 第 21 回奨学生 2013 京都造形芸術大学大学院 芸術表現専攻修了
主な展覧会
2009 トーキョーワンダーウォール都庁展 「黙展」 東京都庁 ( 東京 )
2010 「TOKYO WANDER WALL 2000-2009 10 年 !」 東京都現代美術館 ( 東京 ) 2011 「ひとになる」 ARTZONE ( 京都 )
2012 「韓国弘益大学国際美術祭」 弘益大学 ( 韓国 )
「+プリュス : ジ ・ アートフェア 003」 スパイラルホール ( 東京 )
2013 「第30回上野の森美術館大賞展受賞者展」 上野の森美術館 ( 東京 ) 2014 「ぼく、 雲」 イムラアートギャラリー ( 京都 )
「Time Slice」 イムラアートギャラリー ( 東京 )
2015 「Artistic Christmas vol.IX」 髙島屋新宿店 10 階美術画廊 (東京 )
  コレクション 倉敷芸術科学大学/上野の森美術館

 

●会期
2018年12月7日(金)~12月26日(水)


オープニングレセプション
日時:12月7日(金)  15:00~17:00
 
 
●会場
イムラアートギャラリー京都
京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31
開廊時間 :火曜日〜土曜日 / 12:00〜18:00
休廊日 :日・月・祝祭日
Tel : 075-761-7372