増子博子 展『つちかう人々』@Studio J


増子は大きく分けて二つのタイプの作品を並行して制作しています。
それは、大きなパネルに描かれたモノクロの作品と、
日々1枚産み出されるドローイングです。

大きな画面にペンで細密に描かれた作品と、長辺30㎝程度に描かれた
ラフなドローイングは一見対照的な作品にも見えますが、過去、
家族の都合で転居が多かった増子に必要だった、土地との対話が
ベースになっていると言う意味において両者の根は同じです。

 studio J 仁義千春
 

増子博子 つちかう人々

異果て / IHATE   2017
Drawing pen and drawing ink on paper mounted on panel
250.0cm×190.0㎝


私の作品は、「盆栽」をテーマにした細密画と「側(かわ)の器」と
名付けたドローイングの相乗作用により生まれてきます。
盆栽をテーマにした細密画は2006年より制作しています。
パネルを鉢に見立て、製図用のペンでイメージを育てます。
イメージは生活している土地との対話の時間から生
まれます。盆栽というモチーフは、人間と自然との関係を考える導き手
となってくれます。

「側の器」と称したドローイングは、2013年から続けており、
2018年12月の時点で1200枚以上となりました。
「川」の語源は、流れる水を受ける「側(がわ)」からき
ているという説があります。

水の流れを側(かたわ)らから包む器の形は、どんな形をしているのか。
はたして、その器を描くことはできるのか。
私は、過去を追い、問いながら一日一枚描くと決め、制作を続けています。

これまでの私が生活してきた風土で体感したもので絵が育ち、
新しい種が生み出されます。
新種を見つけるために土地との対話をしているのかもしれません。
人は土地をつちかい、土地は人を養います。
私の作品と土地との関係も同様です。
今回の個展で、私の作品と土地との対話を感じていただけますと幸いです。

増子博子


●会期
2019年1月26日(土)~2月16日(土)
12:00~18:00
入場無料

作家在廊日 1月26日、2月16日


●会場
〒550-0014 大阪市西区北堀江3-12-3
営業時間 :12:00~18:00
休廊日 :日・月・火曜日
TEL: 06-6110-8508