矢津吉隆 個展『主と客』@コウジュコンテンポラリーアート


矢津吉隆 個展 ​ 主と客


作品の重要性に異論はないが、その作品がどのように在るのか、
つまりはどのような部屋に、どのような台座に、どのような額に、
どのような設えによって展示されているのかもまた、非常に重要である。
艶消しの白で塗られた方形の台座や、清潔な白木の額は、作品の成立を
補助する役割を担っている。
決して無闇に主張しない彼らの“力”を作家であればよく知っているだろう。
通常、彼らには安定していて、均質で、平滑で、作品を損なわず脇役に
徹することが求められる。
しかし、例えば、不安定で不揃いでザラザラとした質感があり、作品と同等、
もしくはそれ以上の存在感を放つ台座や額があってもいいのではないだろうか。
どちらが主でどちらが客なのか?その問い掛けへの答えを現時点で私は持たないが、
その主客の関係性によって生まれる新しい作品があるとするなら、
それを見てみたいと思っている。
 

●会期
2019年6月29日(土)~8月10日(土)
休廊日: 日・月・祝
入場無料


★オープニングパーティー 6月29日(土)17:00-20:00


●会場
京都市中京区丸太町通寺町西入毘沙門町557 江寿ビル
営業時間 :13:00〜18:00
日・月・祝 休廊
TEL: 075-256-4707