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           絵:斧田 充さん

某ギャラリーの方に、上の漫画のような事態が起りまして
「あの人は一体どういうつもりなんだ? モラルが無いだろ!」
とネット上に愚痴をこぼされていました。

まぁ常識的に考えれば、こういうのは迷惑行為であること
は確かですが、一旦帰宅してから買ったことに対して
後悔することがあるのかなとも理解はできます。

こういうことがあると、本当に作品を買いたかった人にも
悪いですし、何といっても売れたと思ってた作家に対して
もダメージが大きいです。

しかし、こういう事態を未然に防ぐことはできなかったの
でしょうか? ギャラリー側の怠慢ではなかったのか?
例えば、予防策として以下のようなことが考えられます。


【1】口約束ではなく、その場で売買契約書をかわす。

【2】キャンセルした時には返却不要の手付金を預かる。

【3】購買したいという二番手以降の方の連絡先を控える。

   これだけでもかなり効果があるのではないでしょうか?

複数枚ある版画や写真ならともかく、タブローや彫刻等の
一点物を販売する場合、そういう手順を踏むのは作家から
信頼されるプロの販売業としては当然ではないでしょうか。
少なくとも、不動産業や中古車販売業では常識ですね。

コラム・漫画原作: 斧田唯志