坪田政彦 展『Draw a line』@H-art Beat gallery


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 深遠静謐、シンプルかつ洗練されたフォルムを持つ坪田昌之の作品は、多くの個人コレクターを魅了するにとどまらず、世界 中の建築家やインテリアデザイナーの感性と響きあいコラボレーションする機会も数多く与えられています。とりわけコミッ ションワーク(特注)として制作された作品が、国内外のオフィスビル、ホテル、マンション、病院など多岐にわたる建築・イ ンテリアプロジェクトに納入設置され、多くの人の目に触れ愛され続けております。
 坪田は作品制作に際し、人間が本能的根源的に自然と繋がる力や知恵が有しながら、進化と進歩の長い歴史の中で徐々に忘れ られてしまった自然との共生の仕方を、自身の作品を通して現代と未来の人間に「未知の記憶 (unknown memory)」として呼び 起こすことを問いかけようとしてきました。
 坪田の作品は、木や石に線を彫ることによって生み出された立体作品が主であるが、今回の個展では、平面に描かれる"線"に焦 点を当てた作品展示を行う。 ・作家ステイトメント:今まさに生きているという実感を感じる事は、日々の重なった事象の中で埋没していく事の様に思うこ とがある。”線”を引くということは様々な意味合いを孕んでいるが、自らの呼吸や鼓動と連動したその行為は、瞬間的であると 同時に普遍性を感じ得るものとして、繰り返し、繰り返し重なっている。すると、平面的に描いている”線”の中に空間が生ま れ、同じように刻まれた彫刻的手法の”線”との境が曖昧になり、平面作品と彫刻作品の捉え方が変化していくことを提示するこ とになる。時間の積層の中で蠢く"生"を留めると共に、新たな視線の先を探せればと思う。
 

略歴:
1947年 兵庫県姫路市生まれ
1970年 大阪芸術大学美術学科卒業  
1976年 第5回ブラッドフォード国際版画ビエンナーレ(イギリス)  
1977年 第12回リュブリアナ国際版画ビエンナーレ(ユーゴスラビア)  
1993年 菅原二郎・坪田政彦2人展(ギャラリーブローマンス/オランダ)  
1994年 クラコウ国際版画トリエンナーレ(ポーランド)  
1999年 現代版画・21人の方向(国立国際美術館/大阪)  
2004年 現代版画の潮流展(町田市立国際版画美術館/東京)  
2005年 ソウル国際版画写真アートフェア・日本の現代版画特別展(韓国)  
2008年 点と面の詩情・上前・山中・坪田展(和歌山県立美術館)  
2010年 坪田政彦・内田鋼一・坪田昌之3人展(中野邸美術館/新潟)  
2017年 コンテンポラリージャパニーズプリント展(アメリカ)  
2018年 個展(H-art Beat Gallery/東京)
2018年 NON STOP GENERATION (スペイン) 個展・グループ展多数。
2020年 グループ展 ResonancE (H-art Beat Gallery/東京) 他、個展・グループ展多数。
 
パブリックコレクション:
 国立国際美術館 (大阪)
大阪府立現代美術センター(大阪)
和歌山県立美術館 (和歌山)
ボストンファインアート美術館
クラコウ市立美術館(ポーランド)
エラスマ大学(オランダ)
ハーバード大学(アメリカ)
クモレナ市立美術館(イタリア)  
シンシナティー美術館(アメリカ)
ヒルトン名古屋 エグゼクティブフロア(名古屋) 他多数



●会期
2022年10月25日(火)〜11月5日(土)
11月1日(火)、2日(水)休み

13:00〜19:00
*最終日〜18:00


作家在廊予定日: 10月25日(火)


●会場
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-38-10 多幸ビル2階
Tel: 03-6256-8986