浅野綾花 展『もう一度会ってから、グッバイね。』@橘画廊

銅版画家の浅野綾花は学生のころから、日常の中で親しい人にもらった
食品などの包装の一部をひそかに集めてきました。
誕生日やクリスマスといった特別な日のプレゼントではなく、相手は
贈ったことさえ忘れてしまっているようなささやかなものたちの痕跡です。
浅野はその痕跡を手がかりに「贈り物」を受け取ったときの感情を思い出し、
銅版画と紙片などのコラージュで表現しています。

銅版画家の浅野綾花は学生のころから、日常の中で親しい人にもらった
食品などの包装の一部をひそかに集めてきました。
誕生日やクリスマスといった特別な日のプレゼントではなく、相手は
贈ったことさえ忘れてしまっているようなささやかなものたちの痕跡です。
浅野はその痕跡を手がかりに「贈り物」を受け取ったときの感情を思い出し、
銅版画と紙片などのコラージュで表現しています。
たとえば2015年に制作した「君とデートがしたい」
(エッチング、コラージュ、50×40センチ、英文タイトルはI wish to have a date with you)。
銅版画で表しているのは香港の映画スター、トニー・レオンの若いころ(をイメージした男性)
の顔です。そしてインクを受け止める紙には、昔、母親が送ってくれた紅茶のパッケージの箱と、
故郷の静岡から大阪まで遊びに来た友人にもらったミネラルウオーターのラベルを貼りつけています。
(エッチング、コラージュ、50×40センチ、英文タイトルはI wish to have a date with you)。
銅版画で表しているのは香港の映画スター、トニー・レオンの若いころ(をイメージした男性)
の顔です。そしてインクを受け止める紙には、昔、母親が送ってくれた紅茶のパッケージの箱と、
故郷の静岡から大阪まで遊びに来た友人にもらったミネラルウオーターのラベルを貼りつけています。
紅茶のパッケージとペットボトルのラベルは、大学を卒業してアルバイトで生活していたころの
記憶とかかわっています。
「故郷を離れて暮らしていると心がすさみがちだったけど、今までと変わらず接してくれた
人たちに救われた」。浅野は5年以上前のことをそんなふうに話しています。
その時期の心情を託すために選んだのが、映画「恋する惑星」で展望のある喜びと健全さを
感じたというトニー・レオンでした。基調色の緑は若さの表れです。
記憶とかかわっています。
「故郷を離れて暮らしていると心がすさみがちだったけど、今までと変わらず接してくれた
人たちに救われた」。浅野は5年以上前のことをそんなふうに話しています。
その時期の心情を託すために選んだのが、映画「恋する惑星」で展望のある喜びと健全さを
感じたというトニー・レオンでした。基調色の緑は若さの表れです。
制作の背景を語れば、感傷的な制作スタイルと思われるかもしれませんが、ものを描くのではなく、
ものを直接紙に貼ることによってむしろ感傷は薄れ、鋼鉄のプレス機にかけることで作品は
さらに自立への道をたどりました。
未来を向くために過去を作品に納める。
だから浅野が唱える言葉は「もう一度会ってから、グッバイね」――。
今年訪れた台北や東京とつながりのある新作も数多く出品します。
ものを直接紙に貼ることによってむしろ感傷は薄れ、鋼鉄のプレス機にかけることで作品は
さらに自立への道をたどりました。
未来を向くために過去を作品に納める。
だから浅野が唱える言葉は「もう一度会ってから、グッバイね」――。
今年訪れた台北や東京とつながりのある新作も数多く出品します。
1985年 静岡県生まれ
2008年 大阪芸術大芸術学部卒
<主な個展>
2015年 「浅野綾花展 Uターンのまなざし」橘画廊(大阪市)
2013年 「浅野綾花展 ちょっと哀しい」橘画廊(大阪市)
2011年~Gemma(焼津市)、番画廊(大阪市)、Gallery H.O.T(同)、
gallery & space SIO(同)、Venga(ソウル)など
●会期
2016年5月25日(水)〜6月18日(土)
●会場
橘画廊
〒101-0021
東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda 205b
12:00〜19:00
日・月・火曜休廊
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