柏井裕香子 展『晴子』@ギャラリー揺


ゆりかごの唄 (2016) w2800×h1400mm
素材:木綿、寒冷紗、ベルベット、反応性染料、顔料
技法:筒書き、ステンシル
私はこれまで、衣服など身近なかたちをイメージした染色作品を
制作をしてきた。2013年に、それまで10年間住んだ愛知県から、
故郷の富山県黒部市に移住したことをきっかけに、家から見える
立山連峰やあたり一面広がる田んぼ、そこで生きる人々に新鮮さを
覚えた。季節の変化に寄り添いながらその土地で生きる。
その“生活の在り方”が私を惹き付けた。
制作をしてきた。2013年に、それまで10年間住んだ愛知県から、
故郷の富山県黒部市に移住したことをきっかけに、家から見える
立山連峰やあたり一面広がる田んぼ、そこで生きる人々に新鮮さを
覚えた。季節の変化に寄り添いながらその土地で生きる。
その“生活の在り方”が私を惹き付けた。
移住後、生活を大切にしながらマイペースに日々を過ごしていたが、
昨年娘を出産したことで、その暮らしは一変した。泣き止まない娘を
抱き寄せ、夜な夜な授乳し、おむつを替える。よだれや鼻水を拭き取り、
離乳食を与える。お風呂に入れ、服を着させて、寝かしつける…。
一瞬一瞬を精一杯生きる彼女との暮らしは大切で愛おしいのと同時に、
自身の心も身体も母となっていくことを自覚していくにつれ、これまでの
個としての私から、母としての私へと、アイデンティティが更新されて
いくように感じられた。目に留まる風景や沸き上がってくる感情さえ、
どこかこれまでとは異っているように思えた。娘の誕生は、私とは、
母とは、そして再び生活とは何かを考える契機を与えてくれた。
昨年娘を出産したことで、その暮らしは一変した。泣き止まない娘を
抱き寄せ、夜な夜な授乳し、おむつを替える。よだれや鼻水を拭き取り、
離乳食を与える。お風呂に入れ、服を着させて、寝かしつける…。
一瞬一瞬を精一杯生きる彼女との暮らしは大切で愛おしいのと同時に、
自身の心も身体も母となっていくことを自覚していくにつれ、これまでの
個としての私から、母としての私へと、アイデンティティが更新されて
いくように感じられた。目に留まる風景や沸き上がってくる感情さえ、
どこかこれまでとは異っているように思えた。娘の誕生は、私とは、
母とは、そして再び生活とは何かを考える契機を与えてくれた。
展覧会タイトルの「晴子」は、昨年出産した実娘の名前。日々成長して
いく娘との生活の機微と、母となっていく自分の感覚や感情の変化を
染色作品として定着しようと試みた。住居のようなギャラリー空間に、
私と娘が過ごした1年間の生活を展開させたいと思う。
いく娘との生活の機微と、母となっていく自分の感覚や感情の変化を
染色作品として定着しようと試みた。住居のようなギャラリー空間に、
私と娘が過ごした1年間の生活を展開させたいと思う。
(柏井裕香子)
●会期
2016年5月31日~6月12日
12:00〜19:00(最終日17:00)
●会場
ギャラリー揺(ゆらぎ)
〒606-8407 京都市左京区銀閣寺前町23
電話番号:075-752-0242
月曜休廊
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