櫻井結祈子 個展『果ての森の記録』@不忍画廊


果ての森の記録


いびつな者、グロテスクな者。
欠けた者、そして過剰な者。
暗闇にひっそりと棲まう獣たち。

しかるに彼らのなんとなつっこいことか。
闇の彼方から、不安の淵から贈られてくる、無垢の愛らしさ、母胎をなつかしむあたたかみ、静穏の至福。

暗黒に溶けこんだ、まばゆい白よ。
はるかなる太古の時代、人間が人間になる以前になじんでいた感覚?

だが、気をつけねばなるまい。
すぎたる白は眩暈でもあり、また、戦慄にまみれた狂気をも呼びこんでくるだろうから。


—— 相馬俊樹『 櫻井結祈子 詩的評論 』



櫻井結祈子(さくらいゆきこ)
セラミックアーティスト。1993長野県生まれ、愛知県立藝術大学彫刻領域修了。グロテスクさと愛らしさが絶妙なバランスで入り交じる空想の「ケダモノ」たちを細部にいたるまで繊細につくり込む。昨夏に続き不忍画廊での2度目の個展は、20点程の新作陶作品を中心に “果ての森” をイメージした展示空間となります。
 


●会期
2023年8月5日(土)~8月19日(土)
12:00〜18:00


●会場
不忍画廊
東京都中央区日本橋3-8-6
Tel. 03-3271-3810
12:00~18:00
休廊:月曜・火曜・祝休廊