関根伸夫 個展『Phase of nothingness-Skin,Vol.2』@YOD Gallery


関根伸夫 Phase of nothingness-Skin,Vol.2


 関根は「もの派」ムーブメントの原点として位置づけられる「位相−大地」制作以降、様々な絵画、彫刻作品を生み出し、晩年はロサンゼルスに拠点を移し精力的に制作を続けていました。関根の作品の根底には「位相幾何学の空間認識」が存在します。1978年に発表された「位相絵画」シリーズでは絵画を「厚みを持たない連続した皮膜」として捉え直し、その全てが連続する空間的なものであり、個々の絵画はその断面、すなわち一つの相に過ぎないことを提示しました。本展では「位相絵画」に続き、関根が最晩年に制作した新作「空相ー皮膚」シリーズを発表いたします。

 『「空相」というタイトルはPhaseが開かれているとの意味で、相が無限定で広く開らかれ、まったく自由で束縛がないことである。』と関根は言います。「空相ー皮膚」の制作過程は紙に水気を与えた柔軟にした上で破り、引っかき、切り貼りし、乾燥させ、その行為を金箔、黒鉛などの表面処理により正確に捉えていく初期の「位相絵画」と似ていますが、紙の代わりにキャンバスを用いることでより作家によるコントロールから離れ、作家の行為と素材の動きがより近いものになります。従って「空相ー皮膚」は空間認識を視覚から体感、そして精神的な領域にまで展開する位相絵画を更に前進させ、絵画そのものがより柔軟性と伸縮性を帯びた相となり、より開かれた領域へと鑑賞者を導くのではないでしょうか。

 

●会期
2023年9月16日(土)~10月7日(土)
13:00~19:00    
休廊:日曜日
 

●会場
〒530-0047
大阪市北区西天満4-8-7千壽ビル2階
TEL: 06-6364-0775